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救命救急講習

先日息子の小学校で、救命救急の講習があった。機会があったら、受講してみたいとおもっていたので、3時間ほどの講習を受けてきた。
東京救急協会の方が講師で、緊急時の出動態勢で、消防車?を学校前に横付け状態で来られた臨海消防署の皆さんがお手伝いとして来られた。
 5年ごとに改正されるテキスト。救命救急講習_b0076846_23362784.jpg
以前の心臓マッサージと人工呼吸の仕方は少し変わったらしい。また、脈を診たりといった、余計な行動は省かれ、人が倒れていたら、まず、周りの安全を確認し、反応の確認をし、呼吸の確認をし、「反応なし」、「呼吸なし」ということであれば、誰か周りの人に助けを求め、119番通報とAEDを持ってきてもらうことを依頼し、気道を確保した後に、すぐに鼻をつまんで人工呼吸2回、そして、心臓マッサージを(胸骨圧迫)30回するという。(この回数が前回の改定前と変わっているとのこと)救命救急講習_b0076846_23371155.jpg

これは救急隊員がかけつけるまで続けるとのこと。そして、今、駅や、街中の人が集まるところには必ず置いてある「AED」の扱い方の説明も受けた。
 グループに分かれて、CPR(人工呼吸と心臓マッサージ)の仕方を人形を使って、一人ずつ体験し、AED(自動体外式除細動機)の装置の扱い方も体験した。救命救急講習_b0076846_23373931.jpg

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 CPR(人工呼吸と心臓マッサージを続ける事というのはどういう効果があるのか、心臓停止後3分間放置、呼吸停止後10分放置でで死亡率が50%にもなるという。つまり、CPRをしている間は押し続けることで、血液が循環されていると考えるので、少しでも早く蘇生を開始することによって、命が助かる可能性が高いということだそう。
寒い冬などでは、(低体温状態)かなりの時間が経ってからでも蘇生が出来た事があったという。
 AEDはここ最近、いろんな場所で置かれているのを良く見る。盗難防止なのか、ガラスケースに大事そうに入って保管されているのを見かけるけど、あれってどうやって、どういうときに使うの?。医療者でもない一般の人が扱えるのかなぁ?と思っていた。心臓に持病のある方や、健康な人がスポーツなどをしているときに急に心臓の筋肉が無秩序に震えている状態(心室細動という不整脈)になり、突然の心停止を引き起こすことがある。この状態には電気的除細動(電気ショック)が最も有効だとう。今まで、病院でしか出来なかった治療が、街中でこのAEDを使って少しでも早く電気ショックをかけることが出来るようになり、多くの命が助かっている。
 AEDの箱を開けると、自動音声で、「電源を入れてください」⇒「パットを装着して下さい」⇒「コネクタを機械に接続して下さい」⇒「心電図の解析をしています。患者から離れて下さい」⇒「患者に触らないで下さい、ボタンを押して下さい」と手順を懇切丁寧に音声で教えてくれる。
メーカーによって多少つくりは違うものの、操作事態は変わらない。そして、とても分かりやすいようにシンプルなつくりとなっていた。パットは大人用と小児用があり、小児用が無い場合、小児には大人用は使えるが、小児用を大人には使えないそう。(電流が少ないので、意味が無い)
この電気ショックは体が一瞬かなり揺れるそうで、驚いてしまうと聞いた。そして、体が水に濡れていたり、パットが金属を挟んでしまっていたりしたら、感電し、やけどのおそれがあるそうで、気をつけなくてはならない。また、心電図の解析により、心室細動にしか電気ショックは通電しないようになっているそうで、いたずらや、必要の無い心電図の波形だった場合は作動しないそう。
 見知らぬ人が倒れていたら、実際CPRやAEDを施すことが出来るだろうか?
今回の講師の方は「勇気を持ってください!」とのこと。
知らん振りして通り過ぎる。そんなことだけはあってはいけないと思う。 
by brubruce | 2007-10-24 00:03